2007.11.27 Tuesday
Linda Ronstadt リンダ・ロンシュタット
Radio-Net Communication "ラジコミ" 77.7MHz FMやまと 毎週火曜日 夜7時〜1時間生放送 BINGOのギリギリSTRIKE!!! + Linda Ronstadt リンダ・ロンシュタット + 先週のイーグルス(Eagles) つながりで 今週のお題は恋多き魔性の女 リンダ・ロンシュタット。 Eagles "Witchy Woman" 魔女のささやき 1972 Writers: Don Henley, Bernie Leadon Raven hair and ruby lips 漆黒の髪、ルビーレッドの唇 Sparks fly from her finger tips 指を鳴らせば火花が散る Echoed voices in the night 闇夜に彼女の声が響き渡る She's a restless spirit on an endless flight 彼女の魂は休みなく飛び続け Witchy woman, see how high she flies 魔性の女はどこまでも高く飛び Witchy woman she got the moon in her eye 魔性の女は月までも捕らえる She held me spellbound in the night 夜になると私に呪文をかけた Dancing shadows and firelight 踊る影、燃える火の明かり Crazy laughter in another room もう一つの部屋では狂った笑い声 And she drove herself to madness with a silver spoon そして銀のスプーンで彼女は自ら狂気に導く Well I know you want a lover 知ってるぜ、お前は恋人が欲しいんだ Let me tell your brother She's been sleeping in the devil's bed 言わせてくれよ、彼女は悪魔のベッドに寝ているんだ And there's some rumors going round Someone's underground 言わないだけだがみんな知っている She can rock you in the night time 'til your skin turns red 夜にはヒリヒリするまで転がされちまうぞ (意訳 Bingo) 恋を武器にしてきた強かな女の歌ともとれるこの歌。 リンダ・ロンシュタットをモデルにしていると言われているが 確かに恋多き彼女。 JDサウザー、ミック・ジャガー、ジム・キャリー ジョージ・ルーカスにいたっては婚約も。 カリフォルニア州知事 Jerry Brownのときは もう一歩で初のRock'n'Roller First Lady の誕生だった。 彼女のニックネームには、 Queen of Rock、Queen of Country Rock とか、 First Lady of Rock なんてものも・・・。 本名: Linda Marie Ronstadt 1946年7月15日、現在61歳。アリゾナ州ツーソン出身。 父はメキシコ系、母はドイツ系。 アリゾナ州はテキサス州と同じく 国境を越えればすぐにメキシコ。 場所によっては英語よりもスペイン語のほうが 通りやすい所があるという。 ツーソンは10人に3〜4人がヒスパニックかラテン系。 カントリーとメキシコ音楽がラジオの中心。 父はギタリストで歌も得意。作曲もするらしい。 母はオペラ歌手志望だったとか。 幼い頃から音楽を志す下地はできていたようだ。 High School時代には姉と兄と3人で カントリーバンドを組むようになる。 1964年、アリゾナ大学を卒業後L.A.に。 学生の頃からの友人ボブ・キメルとケニー・エドワーズを加え 紅一点アコースティック・ロック・トリオ "The Stone Poneys"を結成する。 有名なClub "Troubadour" などに出演、 デビューのチャンスを得る。 The Stone Poneys "Carnival Bear" (1968) 1967年、1stアルバムをリリースするもののヒットには至らず。 2ndアルバムからのシングルの 「悲しきロックビート(Different Drum)」が 全米13位を記録するが後が続かず 1968年、約2年で解散。ソロに転向する。 Linda Ronstadt "Different Drum" 1969年、ソロデビューアルバム "Hand Sown... Home Grown" をリリースするも これもブレイクにはつながらない。 ソロ1枚目、2枚目ともカントリーロック中心だったものを 3枚目ではよりロック色を濃くした再デビューアルバムと言える 自らの名前をタイトルにした「Linda Ronstadt」をリリース。 それでもまだブレイクには至らない。 この再スタートを切ったときのバックバンドが のちのイーグルスとなる。 この後もしばらく低迷が続くが、 当時の大物プロデューサーのピーター・アッシャーに出会い 大きな転機をを迎える。 1974年、ソロ5枚目アルバム「悪いあなた(Heart Like A Wheel)」 からのシングル「悪いあなた(You Are No Good)」が 全米1位を記録する大ヒット。 Linda Ronstadt "You Are No Good" (1976, Live) 続いて、 「いつになったら愛されるのかしら(When Will I Be Loved?)」も 全米2位の大ヒット。彼女の時代の幕開けとなり、 West Coast Sound Movement の中心的存在になっていく。 Linda Ronstadt "When Will I Be Loved?" 当時、自分のオリジナル曲を歌う シンガーソングライターが主流になりつつあった時代。 しかし、リンダのアルバムはほとんどがカバー曲のため、 優れた歌唱力と独自の表現力が要求される。 また、カバーアーティストとしての選曲も勝負のカギとなるっていた。 そのアルバムの選曲には2種類の絶妙なブレンドが見られる。 過去からのものと未来からのもの。 過去からのものは、幼い頃から親しんできたオールディズや 埋もれていた名曲をリバイバル。 バディ・ホリー(Buddy Holly)、 ロイ・オービソン(Roy Orbison)、 チャック・ベリー(Chuck Berry)、 スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)、 マーサ&ザ・バンデラス(Martha& The Vandellas) など... 未来からは、これから有名になろうとしている ソングライターたちの曲。 Eagles「ならず者(Desperado)」、 Elvis Costello「アリソン(Alison)」、 他にはJ.D. Souther、Karla Bonoff の曲など... 現在はAnn Savoyと女性2人組ユニット "The Zuzu Sisters"を組み、 The Stone Poneysでキャリアをスタートした頃の 原点に帰ったアメリカン・トラディショナルを歌い 国民的歌手の地位を保っている。 [曲] Linda Ronstadt "Tracks Of My Tears ひとすじの涙" Prisoner in Disguise もとはスモーキー・ロビンソンが率いる ミラクルズの1965年のヒット曲。 R&Bチャート最高位2位を記録した名曲。 Smokey Robinson & The Miracles "The Tracks of My Tears" モータウン(Motown) サウンドを見事に Linda節にアレンジして自分のものにしている。 モータウン25周年記念コンサートでは この曲と「Ooo Baby Baby」を スモーキー・ロビンソンとデュエットもしている。 1975年のアルバム、 「哀しみのプリズナー(Prisoner in Disguise)」に収録。 YouTube: Smokey Robinson & The Miracles "The Tracks Of My Tears" YouTube: Smokey Robinson & Linda Ronstadt "Ooo Baby Baby" & "The Tracks Of My Tears" from 25th Anniversary of Motown |