Linda Ronstadt リンダ・ロンシュタット

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    Radio-Net Communication "ラジコミ"
    77.7MHz FMやまと 毎週火曜日 夜7時〜1時間生放送


    BINGOのギリギリSTRIKE!!!
    + Linda Ronstadt リンダ・ロンシュタット +


    先週のイーグルス(Eagles) つながりで
    今週のお題は恋多き魔性の女 リンダ・ロンシュタット。


      Eagles "Witchy Woman" 魔女のささやき 1972
      Writers: Don Henley, Bernie Leadon

      

      Raven hair and ruby lips
      漆黒の髪、ルビーレッドの唇
      Sparks fly from her finger tips
      指を鳴らせば火花が散る
      Echoed voices in the night
      闇夜に彼女の声が響き渡る
      She's a restless spirit on an endless flight
      彼女の魂は休みなく飛び続け
      Witchy woman, see how high she flies
      魔性の女はどこまでも高く飛び
      Witchy woman she got the moon in her eye
      魔性の女は月までも捕らえる

      She held me spellbound in the night
      夜になると私に呪文をかけた
      Dancing shadows and firelight
      踊る影、燃える火の明かり
      Crazy laughter in another room
      もう一つの部屋では狂った笑い声
      And she drove herself to madness
      with a silver spoon
      そして銀のスプーンで彼女は自ら狂気に導く

      Well I know you want a lover
      知ってるぜ、お前は恋人が欲しいんだ
      Let me tell your brother
      She's been sleeping in the devil's bed
      言わせてくれよ、彼女は悪魔のベッドに寝ているんだ
      And there's some rumors going round
      Someone's underground
      言わないだけだがみんな知っている
      She can rock you in the night time
      'til your skin turns red
      夜にはヒリヒリするまで転がされちまうぞ
      (意訳 Bingo)


    恋を武器にしてきた強かな女の歌ともとれるこの歌。
    リンダ・ロンシュタットをモデルにしていると言われているが
    確かに恋多き彼女。
    JDサウザー、ミック・ジャガー、ジム・キャリー
    ジョージ・ルーカスにいたっては婚約も。
    カリフォルニア州知事 Jerry Brownのときは
    もう一歩で初のRock'n'Roller First Lady の誕生だった。


    彼女のニックネームには、
    Queen of Rock、Queen of Country Rock とか、
    First Lady of Rock なんてものも・・・。

    本名: Linda Marie Ronstadt
    1946年7月15日、現在61歳。アリゾナ州ツーソン出身。
    父はメキシコ系、母はドイツ系。

    アリゾナ州はテキサス州と同じく
    国境を越えればすぐにメキシコ。
    場所によっては英語よりもスペイン語のほうが
    通りやすい所があるという。
    ツーソンは10人に3〜4人がヒスパニックかラテン系。
    カントリーとメキシコ音楽がラジオの中心。

    父はギタリストで歌も得意。作曲もするらしい。
    母はオペラ歌手志望だったとか。
    幼い頃から音楽を志す下地はできていたようだ。

    High School時代には姉と兄と3人で
    カントリーバンドを組むようになる。

    1964年、アリゾナ大学を卒業後L.A.に。
    学生の頃からの友人ボブ・キメルとケニー・エドワーズを加え
    紅一点アコースティック・ロック・トリオ
    "The Stone Poneys"を結成する。
    有名なClub "Troubadour" などに出演、
    デビューのチャンスを得る。

      The Stone Poneys "Carnival Bear" (1968)
      


    1967年、1stアルバムをリリースするもののヒットには至らず。
    2ndアルバムからのシングルの
    「悲しきロックビート(Different Drum)」が
    全米13位を記録するが後が続かず
    1968年、約2年で解散。ソロに転向する。

      Linda Ronstadt "Different Drum"
      

    1969年、ソロデビューアルバム
    "Hand Sown... Home Grown" をリリースするも
    これもブレイクにはつながらない。

    ソロ1枚目、2枚目ともカントリーロック中心だったものを
    3枚目ではよりロック色を濃くした再デビューアルバムと言える
    自らの名前をタイトルにした「Linda Ronstadt」をリリース。
    それでもまだブレイクには至らない。

    この再スタートを切ったときのバックバンドが
    のちのイーグルスとなる。


    この後もしばらく低迷が続くが、
    当時の大物プロデューサーのピーター・アッシャーに出会い
    大きな転機をを迎える。

    1974年、ソロ5枚目アルバム「悪いあなた(Heart Like A Wheel)」
    からのシングル「悪いあなた(You Are No Good)」が
    全米1位を記録する大ヒット。

      Linda Ronstadt "You Are No Good" (1976, Live)
      

    続いて、
    「いつになったら愛されるのかしら(When Will I Be Loved?)」も
    全米2位の大ヒット。彼女の時代の幕開けとなり、
    West Coast Sound Movement の中心的存在になっていく。

      Linda Ronstadt "When Will I Be Loved?"
      


    当時、自分のオリジナル曲を歌う
    シンガーソングライターが主流になりつつあった時代。
    しかし、リンダのアルバムはほとんどがカバー曲のため、
    優れた歌唱力と独自の表現力が要求される。
    また、カバーアーティストとしての選曲も勝負のカギとなるっていた。

    そのアルバムの選曲には2種類の絶妙なブレンドが見られる。
    過去からのものと未来からのもの。

    過去からのものは、幼い頃から親しんできたオールディズや
    埋もれていた名曲をリバイバル。

    バディ・ホリー(Buddy Holly)、
    ロイ・オービソン(Roy Orbison)、
    チャック・ベリー(Chuck Berry)、
    スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)、
    マーサ&ザ・バンデラス(Martha& The Vandellas) など...

    未来からは、これから有名になろうとしている
    ソングライターたちの曲。

    Eagles「ならず者(Desperado)」、
    Elvis Costello「アリソン(Alison)」、
    他にはJ.D. Souther、Karla Bonoff の曲など...


    現在はAnn Savoyと女性2人組ユニット
    "The Zuzu Sisters"を組み、
    The Stone Poneysでキャリアをスタートした頃の
    原点に帰ったアメリカン・トラディショナルを歌い
    国民的歌手の地位を保っている。


    [曲] Linda Ronstadt "Tracks Of My Tears ひとすじの涙"

    Prisoner in Disguise Prisoner in Disguise




    もとはスモーキー・ロビンソンが率いる
    ミラクルズの1965年のヒット曲。
    R&Bチャート最高位2位を記録した名曲。

      Smokey Robinson & The Miracles "The Tracks of My Tears"
      

    モータウン(Motown) サウンドを見事に
    Linda節にアレンジして自分のものにしている。
    モータウン25周年記念コンサートでは
    この曲と「Ooo Baby Baby」を
    スモーキー・ロビンソンとデュエットもしている。

    1975年のアルバム、
    「哀しみのプリズナー(Prisoner in Disguise)」に収録。


    YouTube:
    Smokey Robinson & The Miracles
    "The Tracks Of My Tears"


    YouTube:
    Smokey Robinson & Linda Ronstadt
    "Ooo Baby Baby" & "The Tracks Of My Tears"
    from 25th Anniversary of Motown


    Bingo | Radi-Comi 2007 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(5) | top▲
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    Eagles イーグルス

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      今日11月20日はEaglesのギタリスト
      ジョー・ウォルシュ(Joe Walsh) の60回目の誕生日。
      きっと赤いチャンチャンコを着て祝うことでしょう。

      先週の今日(11月13日) も同じくイーグルスの
      グレン・フライ(Glenn Frey) の61回目の誕生日。
      で、先々週の今日(10/30)も同じくイーグルスの
      ティモシーB.シュミット(Timothy B. Schmit) の60回目の誕生日。
      やっぱり赤いチャンチャンコを着て祝っていたはず。

      ちょうど1週間ごとに、
      3週連続でEaglesメンバーの誕生日が続いている。
      当たり前だけど、曜日も一緒。

      ならば、今夜の放送にはイーグルスをやらないワケには・・・。


      1982年に解散後、1994年再結成。
      主にライブ活動中心だったイーグルス。
      先月アメリカではティモシーB.シュミットの誕生日にあたる10月30日に、
      日本では10月31日に13年ぶりのスタジオアルバムがリリース。
      新曲のみのアルバムとしては28年ぶりのニュー・アルバム。

      日本盤はボーナストラック1曲を含む全21曲2枚組、3800円。
      12月7日にはDelax Edition(限定デラックス版)もリリース予定。
      箔押しハードカバー、豪華ブックレット付き。
      さらにもう1曲「Please Come Home for Cristmas」を
      ボーナストラックに加え全22曲、4800円。
      クリスマス・シーズンにピッタリのボーナストラック。
      ん〜ん、いい曲。

      このNew Album、アメリカ国内では大手スーパーマーケットの
      Wal-Martか、インターネットでの販売のみにもかかわらず、
      11/17付けBillboard誌 総合Album Chart初登場1位。
      1週間で約71万1000枚のセールスを記録。

      以前は、Billboard誌では、特定の販売ルートによる
      独占販売商品はチャート対象外だったそうで、
      時代的な考慮なのか11/6にそのルールを廃止。

      ほかにも、Top Internet Album Chart、
      Top Country Album Chart共に初登場1位。
      カントリーチャートにも顔を出すというのは、
      カントリー&ウェスタンのメッカの
      テネシー州ナッシュビルの多くの人が
      Eaglesをカントリーバンドとして認めているらしい。
      ファン層の厚さがうかがい知れる。


      そんなイーグルスなんだけど・・・
      元々はアメリカの国民的女性シンガーの
      リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)の
      バック・バンドとして集められたメンバー4人が独立。

      グレンフライ(Glenn Frey)
      ドンヘンリー(Don Henley)
      ランディマイズナー(Randy Meisner)
      バーニーリードン(Bernie Leadon)
      リンダと同じアサイラムからデビュー。

      当時、グレン・フライが、同じアパートの住民だった
      ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne) と共作した
      1stシングル「テイク・イット・イージー(Take It Easy)」がヒット。

        Eagles "Take It Easy"
        

      ちなみに、2ndシングルの「魔女のささやき(Witchy Woman)」は
      恋多き魔性の女ともいわれるリンダ・ロンシュタットを
      モデルにしているらしい。

        Eagles "Witchy Woman"
        


      次々にヒットを飛ばす彼らは
      1975年4枚目のアルバム「呪われた夜」で初の全米1位を獲得。
      名実共にビッグ・グループの仲間入りを果たす。

      続く1976年、5枚目アルバムの
      「ホテル・カリフォルニア(Hotel California)」では
      前作の成功の大きなプレッシャーやTopグループとしての苦境を
      乗り越えた結果、彼らの代表作になる。
      さらに、West Coast Soundだけでなく米ロック史上に残る名盤。

      しかし、1979年のアルバム「ロング・ラン(Long Run)」では
      前作のときよりもさらに強いプレシャーを感じていたはず。
      それは作品にも表れ、バンド活動の終わりを予感させるものに。

      結果、1982年にイーグルスは解散してしまう。


      「ホテル・カリフォルニア」で商業化してしまった
      ロックスピリッツを皮肉をこめて歌った彼ら。
      1960年代のブリティッシュ・インベンションの中で
      がんばっていたのはモータウン(Motown)
      ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys) などのWest Coast Sound。
      モータウンはWest Coastに拠点を移し堕ちていってしまう。

      1970年代にはベトナム終戦の虚脱感もあり、
      若者のエネルギーをぶつける矛先も見失い
      ロックは形だけのものへなっていく。

        Eagles "Hotel California"
        

      ♪ 1969年以降スピリッツは置いていません ♪

      West Coastは、実は退廃した最後の楽園。
      終わりのない豪華なパーティが繰り広げられるはずの
      夢の地「Hotel California」は実は幻想だった。

      ♪ Take It Easy 気楽に行こう〜 ♪

      と、軽快に羽ばたいた彼らも
      病んだアメリカの音楽ビジネスに羽をもぎ取られてしまう。

      2007年、傷は癒え再び羽ばたく・・・。

      にしても、新譜の邦題は何あれ?
      「宇宙の中心で愛を叫ぶ」って???
      担当者の陶酔している顔が目に浮かぶよ。


      [曲] Eagles "Life In The Fast Lane"

      Eagles - Hotel California Album: Hotel California




      ・・・って、ところで曲は
      アルバム「ホテル・カリフォルニア」の中から
      「駆け足の人生(Life In The Fast Lane)」。
      行き急いで死んでいく人生を歌ったもの。

      今日誕生日のジョー・ウォルシュ、ドン・ヘンリーそして
      先々週誕生日のグレン・フライの共作。

      Lead Vocal: Don Henley
      Lead Guitar: Joe Walsh
      Clavinet: Glenn Frey


      30年くらい前、ベストヒットUSAのブリヂストンのCMで
      使われていたカッコいい曲。

      途中、高校生と聞こえるフレーズは♪cold, cold city♪
      空耳に送るには弱すぎるかなぁ。。。
      せめて女子高生に聞こえればなぁ〜なんて思うだけど。。。

      1977年、POPチャート最高位11位。


      Bingo | Radi-Comi 2007 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(6) | top▲
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      Whoopi Goldberg ウーピーゴールドバーグ

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        今日はウーピーゴールドバーグの52歳の誕生日。
        (1955年11月13日)
        先月、CNN "Larry King Live" のインタビューで
        女優業引退を発表。

        若いゴージャスな女優が仕事を持っていってしまい
        今では出演を打診するための脚本も送ってこない。
        ハリウッドに自分の居場所は無い・・・とのこと。
        今後はTV司会に力を入れていくようだ。

        TVでの活動が中心となると
        日本でお目にかかる機会はなかなか難しくなるだろう。
        早くスクリーンに戻ることを願いたい。

        ちなみに、ウーピーの孫も同じ誕生日。
        ウーピーの34回目の誕生日に生まれたそうで18歳になる。
        ということは、娘が1973年生まれ、16歳で出産の計算。
        (14歳で出産という資料もあり)

        ウーピーは18歳で出産、その娘は16歳で出産。
        孫との歳の差34歳。スゴイ。


        ゴーストではインチキ霊能者、
        天使にラブソングではインチキ修道女で
        独特な雰囲気のキャラクターを見せてくれた女優。
        ガラガラしていて、少しズッコケ、
        時には肝っ玉かあちゃん的な強い女性のイメージかな。
        歌って踊れて、笑わせる女優。
        まゆ毛なし、ボサ髪orドレッドの決してきれいじゃないけれど
        スバラシイ女優だ。

        スゴイのは賞にも表れている。
        アメリカ4大Show-Bizの賞の全てを受賞した四冠王。

        ●Academy (言わずもがな世界三大映画祭の一つ)
        ●Emmy (テレビ芸術に対する賞)
        ●Grammy (音楽芸術に対する賞)
        ●Tony (舞台に対する賞)

        この四冠を獲ったことのある人はたった12人。
        その内、監督や音楽担当などは4人。
        俳優・女優は8人、オードリーヘプバーン、
        バーブラストライサンド、ライザミネリなど
        そうそうたる人たち。
        ウーピーはその中の一人で実はスンゴイ人だったね〜。

        1982年 "Citizen" というカルトムービーでデビュー。
        1985年 スピルバーグの "Color Purple" で主役を務める

        幼い頃 夢見た女優を目指して
        一直線に進んで来たような印象だけれども、
        意外と波乱万丈な人生を歩んできたことは余り知られていないかも。

        幼少の頃、両親が離婚、兄とウーピーは母親に育てられる。
        貧困者用にマンハッタン市が提供する住宅に
        住んでいたこともあったようだ。
        高校生の頃にはヘロイン中毒になったことがあり、
        初めの結婚は18歳、娘を産み、2年ほどで離婚。
        その後も2度の離婚を繰り返している。

        幼い娘を連れてニューヨークからカリフォルニアに移り
        スタンドアップ コメディアンとして自立できるまで
        銀行の出納係、レンガ積み職人、死体安置所のコスメティシャンなど
        いろいろな仕事をしてきた。
        (死体安置所のコスメティシャンは一度だけかも・・・)
        この頃のステージネームが
        "Whoopi Cusion" (ブーブークッションのこと)。
        今の芸名はこの頃の名残。


        幼い頃から女優に憧れていたウーピーが
        その思いを強くしたのが41年前(1966年)に放送開始したTVシリーズ
        "Star Trek スタートレック"。

        この中で登場するのがウフーラ中尉という黒人キャラクター。
        今では黒人主役のTV・映画は珍しくないけれど
        当時ではまだまだ脇役ばかり。
        そんな時代背景の中で "Star Trek" では黒人でしかも女性が
        レギュラーで出演。
        しかも、優秀な士官の役。ウーピーは衝撃を受ける。

        のちに新スタートレックでは時折出演している。
        「タダでもいいから・・・」とウーピー側から出演交渉しても
        俳優組合の取り決めで一応最低賃金は貰ったようだ。
        と言っても、すでにトップスターになってからの話で
        ウーピーにはタダ同然のギャラになったじゃないかな。
        まあそれにしても、宇宙人役にピッタリの顔だと思う。


        いろいろな苦境を乗り越えてきたウーピー。
        もう一つ幼いころから彼女を苦しめてきたものが・・・。
        それは失読症。

        Lerning Disability (LD) 学習障害の一つで
        難読症やディスレクシアとも言われるらしい。
        文字を読むことが困難で、
        読むことができても文字や単語の理解が困難らしい。

        例えば「犬」という文字を読んでも実際の犬を想像できない。
        犬を見て「犬」という文字を起そうとしても書けないらしい。

        音と記号(文字)との関連づけが難しいらしい。
        それはたぶん、目で見た「犬」という文字が、
        「いぬ」という耳で聞いたことのある読み方と関連づけられない。
        すると実際に見たことのある動物の犬を想像するまでには
        至らないと言うことだと思う。
        なので、本を読み聞かせてもらうのには大丈夫らしい。

        他にも2つの文字の違いがわからない。
        鏡の文字のように左右や上下を逆に書くなど。
        人それぞれ度合いやいろいろなパターンがあるらしく
        研究はまだまだ途中の段階。


        小さい頃はウーピー本人もそんな自覚はないし、
        回りも失読症なんて言葉すら知らなかったと思う。
        ストレスを抱えた学校生活を送っていたでしょう。

        因に、失読症を抱える著名人が意外と多いことを知る。
        ざっと挙げると・・・

        [映画界]
        トムクルーズ、オーランドブルーム、キーラナイトレイ、
        クエンティンタランティーノ、ロビンウィリアムズ、
        キアヌリーブズ、アンソニーホプキンス、
        スティーブマックィーン、マーロンブランド・・・

        [経済界]
        ヘンリーフォード(Ford Motors創業者)、
        テッドターナー(CNN創業者)、
        イングヴァル カンプラード(IKEA 創業者)、
        リチャードブランソン(Virginグループ会長)

        [政界]
        ブッシュ現米国大統領、ワシントン初代大統領、
        ジョンFケネディ35代大統領 ほかにも元大統領あり・・・

        [科学者]
        グラハムベル、エジソン、アインシュタイン・・・

        アインシュタインは生涯、
        大文字の「R」を左右逆に書いていたらしい。
        10歳頃までまともな会話もできずにいた。
        回りからノロマと言われ、担任の教師からも退学を勧められほど
        落ちこぼれ扱いをされてもいたらしい。


        子どもの脳の発達は親のボキャブラリーの多さと関連がある・・・。
        という話を以前に聞いたことがある。

        言葉が記号となり脳の活動を司るということから
        言葉を多く使うほうがいろいろな思考ができるようになる・・・
        というような事だったと思う。
        このあたりがきっと本をたくさん読めにつながるのだろう。

        しかしながら、失読症を抱える人は
        文字記号にとらわれることなく物事を俯瞰(上から見る)的に
        全体を把握する能力を養うことができたのでは・・・
        と考えられる。

        治療方法はあらゆる感覚を使った
        アプローチを取り込んだ教育が必要らしい。
        例えば音読の練習なども有効なようで、
        このあたりが五感をフルに使う
        俳優を生むきっかけの一つにもなっているのかなとも思う。

        人間は何か一つ無くしても、
        実は別の何か大きな物を得ているかもしれない・・・。


        何かちっぽけな物を得ようとして
        何か大きな物を失わないように気を付けなきゃね・・・。
        最後はウーピーの話からこんな話になってしまった。


        [曲] Little Peggy March "I Will Follow Him"

        I Will Follow Him I Will Follow Him




        ウーピー主演 "天使にラブソングを" のクライマックスシーン。
        ローマ法王を迎えてのミサで使われた曲。

        オリジナルは "Downtown" のぺトラクラークが歌った
        ポールモリア作曲の "Chariot シャリオ"。
        フランスでヒットした。

        それに英語の歌詞をつけて、当時15歳のリトルペギーマーチが
        1963年に歌い大ヒット。当時、史上最年少で全米No1を獲る。
        映画では歌詞の一部をアレンジしている。

        映画の原題:Sister Actのアクトは新約聖書でいう
        使徒行伝の事を言うらしい。
        簡単に言うと「尼さんの伝道」。

        売れないクラブ歌手が修道女を演じながら
        自分の奔放な生き方を歌を通して伝道する・・・と、
        演じる=act にかけたタイトルになっているのかな・・・。

        Sister Act "I Will Follow Him"


        Bingo | Radi-Comi 2007 | 23:33 | comments(0) | - | top▲
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        Zombie ゾンビ Part2

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          今週は先週のゾンビのお勉強の続き・・・。
          ゾンビ物が流行りそうな予感がするものの
          ホラーは一流と少し縁遠いような気が・・・。
          中でもゾンビ物は特にB級のイメージが強いような・・・。
          バイオハザードのお陰で少しは
          市民権を得たような気もするけれども、でもやっぱりね。

          実はゾンビ映画の金字塔と言える
          1968年の白黒映画"ナイト オブ ザ リビングデッド"は
           原題:Night Of The Living Dead
           監督:ジョージA.ロメロ(George A. Romero)
          現在ではMOMA(NY近代美術館)にフィルムが所蔵されるほど
          由緒あるカルトクラシックホラーになっている。

          では、どの辺りでゾンビ映画がB級に堕ちて行ったのか・・・。

          ロメロの次回作、ゾンビ映画最高傑作といわれる
          新ストーリー1978年"Dawn Of The Dead"(邦題 ゾンビ)は
          大ヒットしゾンビという言葉も一気に知れ渡るようになる。
          となると、どの世界でも一緒で雨後のたけのこ状態で
          続々と2匹目のどじょうを狙う者が現れる。

          まずは翌年1979年の"サンゲリア"。ルチオフルチ監督。
          イタリア産ホラー。マカロニウェスタンならぬマカロニホラー。
          なにか胡散臭くなってくる・・・。

          西部劇では、本場アメリカ産のものはどちらかと言うと
          ドラマ性や叙情性をメインにした物が多いけれども、
          マカロニ産のほうは残虐性や激しいガンファイトなど過激性を
          重視した乾いた作風の物が多い。
          傑作も多いけれども、ブーム便乗型の駄作も多くなる。
          そんな気質が表れたような一作がこの映画。

          まずは、タイトルがひどい。って、原題は"Zombi2"。
          と言っても、ロメロのゾンビ映画の続編ではない。
          パート1がある訳でもないのにツー。

          ロメロ最高傑作、1978年のゾンビの原題は"Dawn Of The Dead"。
          で、ヨーロッパ公開時のタイトルは"Zombie"。

          それをフルチ監督はヨーロッパ公開用にはeを取って2を付けた。
          で、アメリカ公開用にはヨーロッパ版のタイトル"Zombie"を
          そのまま付ける。ん〜ん、B級臭くなってきた。
          あえて間違えやすい名前を付ける物ほど怪しい商品は無い。

          さらに、他にも、Zombie2(2が付く)、Zombies2(複数形)、
          The Island of the Deadというのもあるらしい。
          ホントに紛らわしい。

          でもってさらに、邦題もどうにかならなかったのかと思う。
          これでは見る気も失せる。

          サンゲリアとは全くの造語。
          英語で似た言葉を探すと、Sanguinaryという単語がある。
          直訳は「血なまぐさい」とか「残忍な」という意味がある。

          この映画の少し前、1977年には同じくイタリアのホラー
          "サスペリア"がある。
          他にも"ジャンク"という映画あってサブタイトルは
          「死と惨劇」。
          この辺りの「惨劇」と「サスペリア」を足して割って作った・・・
          と、勘ぐるのは考えすぎ?

          しかし、当時の日本公開版ポスターには
          実際には本編に出演していないにもかかわらず
          同じ配給元のサスペリアに出演していた女優が大きく使われている。

          でも、原題通りにゾンビ2とはやっぱりできなかったのね。きっと。

          原題にZombi2なんてタイトルを付ける安直な制作側のその姿勢は
          もちろん映画にも表れている。

          ラストシーンでは、主人公たちに迫り来るゾンビ集団から逃げ出し
          命からがらニューヨークに帰り着く頃には
          すでに世界中に謎の疫病が蔓延。
          マンハッタン島に向かう橋の上をぞろぞろとゾンビたちが闊歩・・・。

          もうすぐにそこまでゾンビたちが迫ってきているのに
          のんきにすぐそばでは車が普通に走っている。
          予算が無いのか交通規制ができなかったのね・・・。

          YouTube: "Zombi2" Trailer

          こういう映画に怒ることもなく、あまつさえヒットまでさせてしまう
          観客側の罪も大きいと思うよ。


          続いて、1981年アメリカ映画"ゾンゲリア"。原題は"Dead & Buried"。

          ブルースウィリス主演"シックスセンス"の元ネタにもなった・・・
          ともいわれるゾンビ映画。
          造語だったサンゲリアにさらにゾンビをくっつけて、造語の造語。
          恥の上塗りの上塗りだもの。安直過ぎてさらに見る気が失せる。

          YouTube: "Dead & Buried" Trailer


          で、もう一つ1985年の"バタリアン"。
          原題が"The Return Of The Living Dead"ということでわかる通り
          コメディ仕立てになっているものの、元祖ゾンビ映画の
          "Night Of The Living Dead"の正式な続編。

          ここでも配給元の悪ふざけが過ぎて、
          キャラクター物に仕立ててしまっている。

          黒くてドロドロしたゾンビにはタールマン。
          お婆さんのゾンビだからオバンバ・・・。って、
          いくらコメディだからってネーミングが安直過ぎ。

          ほかにも、ゾンビ集団に追われて逃げてきた人たちに
          「何があったんだ!?」と聞かれ「バタリアンだっ!!」って
          勝手に名前付けっちゃって、それってウルトラマンシリーズの
          怪獣登場シーンと一緒。

          まぁ、キャラクター仕立てのたくらみは予想以上の効果。
          オバタリアンという流行語まで生む。

          [オバタリアン]
          ズーズーしくって懲りない性分のオバサンたちを
          軽蔑的に呼ぶ言葉で当時は大流行。
          果ては、「オバタリアンだから許してね〜」と、
          自分で使うようになり本当に腹が立った。


          海外では一定の評価のあるカルトムービーらしい。
          日本では配給元の行き過ぎたおフザケで正当な評価をされる機会を
          失ったように思う。
          変な和訳などの配給元のおフザケを無視すれば
          ホントに面白い映画なんだけれど・・・。

          YouTube: "The Return Of The Living Dead" Trailer


          ゾンビの怖さとはどの辺りだろう。
          別にゾンビは世界を征服しようとしている訳ではない。
          生きている人を襲い尽くしたら、食料が無くなってしまう。
          ただウロウロして、それもゆっくりで、うかうかしていると
          いつの間にか囲まれてゾンビの波に飲まれる。

          建物に篭れば、ドア一枚の外にいるゾンビたち。
          すぐそこにある恐怖か。いつ入って来るか分からない恐怖か。
          または、銃を撃っても撃っても堪えずヨロヨロと
          また迫ってくるストーカーのような怖さもある。
          そして、噛まれてしまったら、
          そのあとは一度死んでゾンビになるのを待つだけ。
          じわりじわり死んでいく絶望感も怖い。
          この辺りがゾンビ映画の醍醐味かな・・・。


          [曲] Jan Davis "Watusi Zombi"

          Jungle Exotica
          Album: Jungle Exotica


          1960年代初めに活躍したギタリスト"ジャン デイビス"の
          インストナンバー"ワツシゾンビ"。
          ワツシとは1960年代に流行したダンスの一種のこと。
          ジャンデイビスは1963年9月にヒットした
          ベンチャーズ(The Ventures)の"逃亡者"のオリジネイター。

          Bingo | Radi-Comi 2007 | 23:27 | comments(0) | trackbacks(5) | top▲
          - -
          Zombie ゾンビ

          0
            Radicomi
            Radio-Net Communication "ラジコミ"
            77.7MHz FMやまと 毎週火曜日 夜7時〜1時間生放送


            BINGOのギリギリSTRIKE!!!
            + Zombie ゾンビ +


            "Biohazard III バイオハザード3"
            11月3日(土)より全国ロードショー公開。

            CMでは渋い声で発音良くタイトルコールをしていて
            いかにも米国版のトレイラーを流用している風。
            でも、米国では身近に潜む恐怖とか邪悪なる居住者という意味の
            "Resident Evil"という違うタイトル。。
            バイオハザードではゲームと共に商標登録ができないらしい。

            10月27日からは"ゾンビーノ (Zombieno)" が公開。
            ゾンビをペットとして飼う社会風刺ゾンビムービー。

            夏にはタランティーノ×ロドリゲスの"グラインドハウス"の
            ゾンビ映画"Planet Terror プラネットテラー" などなど、
            ゾンビ物がハヤりそうな予感が・・・。なんて勝手に思ってる。

            明日はハロウィン(Halloween) ということで、
            今週のお題はゾンビについてのお勉強を・・・。


            ゾンビの語源は蛇。
            元はハイチ(西インド諸島:南北アメリカ大陸に挟まれた海域の島々)
            に起源を持つブードゥー(Voo Doo)教に関係。
            強い精神力を持つ者(魔術師)が死者を蘇らせ意のままに動かす・・・
            そこで蘇った死者をゾンビと呼ぶ。

            死体のため彼らは疲れ知らずに良く働く。
            貴重な働き手として農園では重宝されたらしい。

            おそらく、早くから奴隷貿易が盛んになった地域で
            奴隷を操る方法の一つにしていたなんてのは考えすぎかな?
            幻覚剤を使って罪人の罰としても使っていたらしい。


            元々ゾンビはブードゥー教の呪いによって
            生み出される者だったのが、このあと元祖ゾンビ映画といわれる
            ジョージ A. ロメロ(George A. Romero)監督、1968年の白黒映画
            "ナイト オブ ザ リビングデッド (Night Of The Living Dead)"で
            ゾンビのイメージが決定付けされることになる。

             ●生者の肉を喰う
             ●噛まれた者もまたゾンビに感染
             ●脳を破壊するなど決定的ダメージがないと倒せない
              →殺せないという表現は死者だからできないのね・・・
             ●死んでいるので動作は緩慢

            動きが緩慢というのは、2004年版"Dawn Of The Dead"リメイクで
            ゾンビはかなり速く走れるようになってしまう。
            賛否両論あるけれど、やっぱりどちらもそれぞれの怖さがある。
            マイケルジャクソンのスリラーでは踊れるように進化もしている。
            恐るべしマイケル・・・。

            それまで生き返った死体を"Living Dead=生ける屍"と
            呼ばれていたものが、その後に作られた同監督の新ストーリー
            "Dawan Of The Dead ゾンビ" (1978年9月 日本公開1979年3月)で
            ゾンビという言葉が世間に知れ渡る。


            実はその前にもゾンビ映画がある。
            たとえば、1932年"White Zombie"。
            吸血鬼ドラキュラのイメージを作り上げた
            べラルゴシが魔術師役で出演。
            1965年"The Plaque Of The Zombies (吸血ゾンビ)"など。
            これらはVoo Doo型のゾンビで、
            ゾンビそのものが恐怖の対象ではなく、
            Voo Dooの呪いによってゾンビにされてしまうことに対しての恐怖を
            描いている。


            ロメロはゾンビをVoo Dooの呪いとは無関係のものにして
            霊的な存在ではなく、ただ化学反応で生まれたただの生ける屍として
            描いたモダンホラーとして描いた。

            劇中では謎の原因により、
            「ある日突然変異した生ける屍が人を襲うようになる・・・」
            という解決の糸口が見つけられない絶望感を表現することができた。
            この辺りが元祖ゾンビ映画といわれる所以では。

            *オリジナルには劇中の説明はないけれど、
             宇宙からの放射線が原因という設定らしい。
             日本公開版では取って付けたような説明的なシーンがある。


            ジョージ A. ロメロ(George A. Romero)監督 ゾンビ映画3部作
            ●1968年 Night Of The Living Dead
             白黒の元祖ゾンビ映画。
            ●1978年 DawnOf The Dead
             新ストーリーのカラー作品。邦題はゾンビ。
             2004年にリメイク版、走るゾンビが登場。
            ●1985年 Day Of The Dead
             邦題は死霊のえじき。

            YouTube: "Night Of The Livig Dead" Trailer
            YouTube: "Dawn Of The dead" Trailer 1978
            YouTube: "Day Of The Dead" Trailer 1985

            来年は元祖ゾンビ映画誕生40周年。
            12月21日からロメロゾンビ映画の絶版DVD含めずらりと再発予定。


            ってところで、曲を・・・。
            1989年デンマークのコペンハーゲンで結成、
            オカルトサイコビリートリオバンド"ネクロマンティクス"。

            特注の縦長六角形 棺桶型ウッドベーススラッピンびんびん。
            ゾンビ集団に追われるシーンで使って欲しい。

            1991年2ndアルバム"Cause Of The Coffin"から
            生きるか死ぬか・・・

            NEKROMANTIX "SURVIVE OR DIE"。

            Curse of the Coffin
            Album: Curse of the Coffin


            Bingo | Radi-Comi 2007 | 11:43 | comments(0) | trackbacks(5) | top▲
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            The Peanut Vender Weblog

            南京豆売りの声がする

            Let's Have a Peanut!!!
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